これにより、
- iLO4のSerial Over LANでのBIOS操作
- iLO4のSerial Over LANでのコンソールアクセス
設定を簡単に解説します。
まずBIOSで、BIOS Serial Console Portの設定をします。
ML30 Gen9のBIOS画面を開き、BIOS Serial Console and EMSのところで、BIOS Serial Console Portを「Virtual Serial Port」にします。
これで再起動をした後、以下のようにiLO4のコンソールにsshでアクセスした後、Serial Over LAN機能を使います。
$ ssh ユーザー@iLO4のIPアドレス
…
iLO Advanced 2.50 at Sep 23 2016こういったメッセージの後、うまくいけば以下のようなBIOSへの遷移画面が出ます。
Server Name:
Server Power: On
</>hpiLO-> vsp
Virtual Serial Port Active: COM1
Starting virtual serial port.
Press 'ESC (' to return to the CLI Session.
ただ接続のタイミングが難しく、いつでもこのような画面が表示されるわけでありません。少したってからFreeBSDの起動画面になったります。上記のような画面になると、メッセージに従って操作、たとえばESC+9でBIOSの設定画面に入ることができます。
FreeBSDでiLO4のSerial Over LAN機能を使ってログインするには、/etc/ttysを少し変更する必要があります。
変更前つぎにFreeBSDの起動画面もiLO4のSerial Over LANからアクセスするには/boot.configに以下の記述をする必要があります。
ttyu0 "/usr/libexec/getty 3wire" vt100 onifconsole secure
変更後
ttyu0 "/usr/libexec/getty 3wire.115200" vt100 on secure
$ cat /boot.config-Dはシリアルと内蔵ディスプレイの両方をコンソールにするという意味です。-hはシリアルを使う場合には、シリアルを優先にするという意味です。/etc/ttysと/boot.configで「115200」と接続速度を115.2kbpsにしているのは操作を快適にするためです。9600(bps)でもかまいませんが、画面の書き換えが遅く、操作がしづらくなります。
-Dh -S115200
$
sshの他にipmitoolを使っているなら以下のようにすることもできます。
$ ipmitool -I lanplus -H iLO4のIPアドレス -U ユーザー -P パスワード sol activateここでのユーザーとパスワードはILO4のユーザーとパスワードです。
[SOL Session operational. Use ~? for help]
FreeBSD/amd64 (kona.acutus.co.jp) (ttyu0)
login: