ふだんの印刷にはPostScriptだけで十分なのですが、たまにPostScriptの互換性の問題なのか印刷できないことがあります。また、たくさんの画像データがある文書を印刷する場合、非常に時間かかることがあります。そのようなときには、WindowsからPCLプリンタドライバを使って印刷するとうまく印刷できることが多く、より高速に印刷できます。
もちろん、MacOS XからPostScriptプリンタドライバを使って印刷したものと、WindowsからPCLプリンタドライバを使ったものとでは印刷結果が一致しない場合もありますが、出力できないよりはましです。
たとえば、OKIデータのA3のカラーレーザープリンタであるC841dnの仕様を見てみましょう。
C841dn仕様コマンド体系のところをみると、
http://www.okidata.co.jp/products/color/c841dn/spec.html
PostScript 3エミュレーション、PCL6エミュレーション、XPSエミュレーション、IBM5577-H02エミュレーション
とあります。
これのMacOS Xのプリンタドライバを以下のWWWページ
プリンタドライバ、ユーティリティから検索してみると、 最新のものは、
http://www5.okidata.co.jp/jshis163.nsf
OKI C531dn/C841dn PPDインストーラー (Mac OS X 10.5以降用)(2015/10/19)
だけで、その説明は
PSプリンタドライバです。となっています。Windowsについては、以下のように両方が提供されています。
Windows 10 では、Windows 8.1用ドライバーをご使用ください。そこで、MacOS XでもPCLプリンタドライバで印刷できないか、手元にある同じOKIデーターのC8800dnというカラーレーザープリンタでいろいろと試してみました。
なお、XPSプリンタードライバーの対応予定はありません。
>> OKI C841dn PCLプリンタードライバー
>> OKI C841dn PSプリンタードライバー
C8800dn の主な仕様MacOS X 10.9.5に含まれるドライバでは、
http://www.okidata.co.jp/products/datasheet/c8800dn/
HP Color LaserJet 9500というものが一番うまく動きました。また、PostScriptプリンタドライバとくらべて印刷速度は高速です。印刷の再現性については詳細に確かめていませんが、ちょっとした文書を印刷するぶんには十分でした。